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知らないと怖い?ふるさと納税のしくみ

 こんにちは、鎌ヶ谷市の税理士池田光智です。先日、ふるさと納税の昨年度の統計発表がありましたので、改めてふるさと納税についてご紹介いたします。
 総務省の7月4日の発表によると、2016年度のふるさと納税の寄付総額が前年度比1.7倍の約2844億円で過去最高になりました。寄付額、件数ともに1位だったのは、宮崎県都城市で2年連続。寄付額の2位は長野県伊那市、3位は静岡県焼津市だったそうです。
 総務省は「豪華な返礼品は制度の趣旨に反する」としており、今年4月以降、返礼品の仕入れ価格を寄付額の3割以下に抑えるよう、全自治体に通知を出していますが、制度が認知され、今後もまだまだ増加するものと考えられます。これから始める方もいらっしゃると思いますので、制度上の注意点をご紹介します。

ふるさと納税の落とし穴

1. 上限がある

 寄付金のうち、2,000円を除く全額が控除の対象になり、実質2,000円で特産品がもらえることが報道されていますが、実は控除できる金額には上限があります。控除金額の目安は、およそ住民税の2割程度になります。もちろん、住民税の額が多くなれば多くなるほど、控除限度額は上がっていきます。限度額を知りたい方は「さとふる」「ふるさとチョイス」等のサイトでシミュレーションしてみてください。

2. 還付ではなく住民税の調整

 寄付金が還元されるのは、ほとんどが翌年6月以降に給与から天引きされる住民税の納付税額との相殺です。寄付金額は先に持ち出しになりますので、無理な支出は家計を圧迫しかねないのでご注意ください。

3. 納付日の確認

 寄付の「納付日」は、寄付領収書に記載される寄付日付となります。税控除を受ける際、特に年末にふるさと納税を行う場合は、支払方法により翌年の納付日となる場合がありますので、ご注意ください。また、クレジットカード決済をする場合も注意が必要です。

4. 一時所得

 寄付者が特産品を受けた場合の経済的利益は、一時所得に該当します。
 一時所得の課税所得は{(一時所得の金額-経費)-50万円}×1/2です。
 ふるさと納税の特産品の価値を寄付金額の3割以下と考えても167万円以上の寄付をしないと特別控除の50万円を超えませんので、課税される方人は少ないと思います。しかし、同年中に他の一時所得(懸賞金や生命保険の一時金など)がある場合は合算されて課税されますので、注意が必要です。

5. 確定申告が必要な場合がある

 そもそも確定申告を行っている人は、ワンストップ特例ではなく、確定申告で寄付金控除の申告をする必要があります。
 また、確定申告不要のワンストップ特例が適用される人は、自治体5箇所までの寄付者に限られますので、6か所以上寄付している方は確定申告が必要となります。 

6. ワンストップ特例で済まさず確定申告したほうが得するケースがある

 ワンストップ特例制度の場合は、所得税の還付は無く、住民税の減税のみの控除となります。したがって、上記①の上限を超えて寄付をしている場合は、確定申告したほうが、所得税の還付を受けることができますので、得するケースがあります。

7. 住宅ローン控除がある場合

 住宅ローン控除をして所得税の納付税額が0円になっていても、ふるさと納税の恩恵を受けられる場合があります。ふるさと納税で減税されるのは住民税がほとんど(9割)ですから、所得税の還付がうけられなくても、住民税で十分還元されます。ふるさと納税をしているのに諦めて申告していない方は、自己負担は2,000円を超えますが、是非申告をご検討ください。

8. 受け取り時期が重なる

 ふるさと納税の特産品は旬のものが多く、「同時期に大量に受け取り冷蔵保存ができかなかった」、「旅行中で受け取りができなかった」などのトラブル事例を聞きます。受け取りの時期の思わぬ落とし穴がありますので、ご注意ください。

 以上ふるさと納税の注意点をまとめました。

ふるさと納税の趣旨

 最後に加熱するふるさと納税に水を差すわけではありませんが、本来の趣旨を忘れてほしくないので、ふるさと納税の目的を総務省HPから抜粋します。

① 納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。
② 生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。
③ 自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。

 ということで私の生まれ故郷であり事務所が所在する鎌ヶ谷市のふるさと納税をご紹介します。
→鎌ヶ谷市のふるさと納税 https://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/12224
 個人的なお勧めは地域特産の梨です。ふるさと納税では完熟の「豊水」が特産品として数量限定で紹介されています。ちょうどこれからの夏が梨の旬の季節になりますので、是非ご賞味ください。

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